国立国会図書館デジタルライブラリーで見つけた『清国通商綜覧』(リンクは「荒尾精の本名は荒尾義行」)

目次を見ただけでも興奮するような内容。 ボリュームも立派なもので、全3巻。各巻700ページ前後の大作。これを教科書に日清貿易研究所で講義が行われていたのかと思うと感慨深い。日本から遠く離れた上海にやってきて、当時の東洋先駆の若者としてそれなりに有名になっていた荒尾精から講義を受けている学生の姿が目に浮かぶようである。

これだけのボリュームがあると、まずは興味のあるところから熟読していくことになるが、とりあえず今回は第2編の様子を紹介。第1編は内容が多岐に渡るので次回紹介。

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第2編では1891年の6月に東京で開かれた日清貿易研究会主催の現品説明会で用いた資料を改めて整理したもの。清国各地の工芸品などの紹介が続く。ある意味、昔のお土産ガイドみたいな感じ。昔の中国の特産品などに興味のある人にとっては面白いかも。

しかし、私がより興味を持つのは第1編。第1編では地理や交通など清国の構造についての記録が記されている。運輸の部分などに至ってはその後の日清戦争と深く関係してしまったのではないかと複雑な感じ。じっくりと読み進めていきたい。